ゆるらいふろぐ

双極性障害持ちなりの世界を楽しく生き抜く記録

自分の状態を受け入れ、適切な対応を考えること

うつや躁鬱に陥ったとき、なによりもまず大切なのは、自分の状態を受け入れることだと私は思っています。

うつである自分を認めたくない、病気である自分を認めたくない、という人が多いそうですが、治療するにあたっては現状を受け入れることが必須です。特に双極性障害は一度発症すると完治は難しく、自分を受け入れてこれから病気と付き合っていく覚悟を決めることが大切だと思います。そうして"寛解"を目指して療養していくのです。

うつ病や躁鬱は、あなたの心が弱いからでも、あなたが悪いわけでもありません。脳の機能障害であり、服薬や生活習慣の改善が必要な疾患です。その疾患を受け入れたからといって、あなたの尊厳が損なわれることは一切ありません。躁鬱である自分を受け入れてしまうと、自分が「おかしい人」になってしまう、と考えるかもしれませんが、そんなことはありません。人は何かしらそれぞれに悩みや痛みを持っています。あなたにとってそれが脳の疾患だったというだけです。

まずは今の自分の状態を受け入れ、治療への第一歩を踏み出すことが寛解への道になります。

病院に通い、都度担当の医師と体調やメンタルの調子などを話し、薬の種類を変えたり、量を調節したり、生活を見直すことが大切です。一生薬を飲み続けるなんて、と思うかもしれませんが、双極性障害はそういうものなのだと受け入れて付き合っていくしかありません。双極性障害は再発率が高く、服薬でコントロールできるものの、自己判断で断薬して再発してしまう人が多い疾患です。

(参考:すまいるナビゲーター)

第3回 再発について | 双極性障害アンケート | すまいるナビゲーター | 大塚製薬

それでも、正しく服薬を続け、生活習慣を整えることである程度症状をコントロールできるものでもあります。自分にとってちょうどいい具合を見つけるまでは失敗を繰り返しながら試行錯誤を続けることになりますが、希望を見失わずに治療を続けていきましょう。

状態によっては仕事を休んで療養に専念することも必要になってきます。双極性障害の治療にあたっては、自立支援医療制度や、症状の酷さによっては障害年金を受け取ることができるので、受けられる支援は積極的に受けて療養に臨みましょう。

自立支援医療 |厚生労働省

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html